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高血圧センター

高血圧センターの特徴

高血圧の患者数は現在4300万人と言われており、日本人の3人に1人の計算となります。高血圧は様々な病気の原因となりますが、特に日本人の三大死因のうちの二大疾患である脳卒中や心臓病などの主要な原因となります。また高血圧は「サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)」と言われており、血圧が高くても何も症状がないからといって放っておくと、突然、心筋梗塞や脳卒中を発症し、生命を脅かす可能性があります。
神鋼記念病院高血圧センターは2017年4月より運用を開始し、循環器内科、糖尿病・代謝内科、呼吸器内科、泌尿器科と協力し、血圧のコントロールの難しい難治性高血圧、二次性高血圧の診断および治療に積極的に取り組んでおります。
特に原発性アルドステロン症の診療には力を入れており、疾患に精通した専門医により、できる限り外来で診断を行うようにしております。

代表的な疾患

二次性高血圧

二次性高血圧は、高血圧の約10%の割合でいるといわれ、特定の原因疾患の影響で血圧が高くなります。通常の降圧治療だけでは血圧コントロールが難しいことも少なくなく、それぞれの疾患に適した治療が必要となります。疾患によっては、適切な治療により、高血圧が完治する可能性もあります。

二次性高血圧が疑われる方
  • 若年発症の高血圧(特に40歳未満)
  • 収縮期血圧が160mmHg以上の高血圧をお持ちの方
  • 治療抵抗性の高血圧
  • 副腎偶発腫瘍を伴う高血圧
  • 40歳未満で脳血管障害を合併されている方
  • カリウム値が低い高血圧の方


原発性アルドステロン症

原発性アルドステロン症は、副腎から産生されるアルドステロンというホルモンが過剰に産生されることにより引き起こされる高血圧です。高血圧の5~10%が原発性アルドステロン症によるものと推定されています。
原発性アルドステロン症は大きく2種類のタイプに分類されます。副腎に腫瘍ができ、腫瘍からアルドステロンが過剰に産生されるアルドステロン産生腫瘍と両側の副腎が大きくなる過形成による特発性アルドステロン症です。
原発性アルドステロン症は本態性高血圧(一般的にいわれている高血圧のこと)と比べて心臓疾患・脳卒中・腎臓疾患などの合併の頻度が高いと言われております。
また原発性アルドステロン症の最大の特徴は、副腎腫瘍からアルドステロンが産生されるアルドステロン産生腺腫の場合、手術により腫瘍を取り除くことで高血圧が完治あるいは降圧剤の量を減らすことができることです。特に高血圧の罹患歴が短い方、年齢の若い方であれば、高血圧が完治する確率が高くなります。そのため、できるだけ早い段階で原発性アルドステロン症を発見することが重要であります。
手術適応を決める際には、副腎静脈サンプリングという検査を行い、左右の副腎のどちらからアルドステロンが過剰に産生されているかを確認する必要があります。副腎静脈サンプリングは難易度の高い手技であり、ガイドラインでも専門施設での施行が勧められています。当院では副腎静脈サンプリングの経験が豊富な医師により、高い成功率で検査を行っております。入院期間は2泊3日です。
副腎静脈サンプリングで両方の副腎からアルドステロンが過剰に産生している場合(特発性アルドステロン症)は、アルドステロンを抑える薬剤による治療となります。片方の副腎からアルドステロンが過剰に産生している片側病変(アルドステロン産生腺腫)の場合は当院の泌尿器科にて手術が可能であります。
原発性アルドステロン症は本態性高血圧として治療されていることが多く、疑って検査をしなければ発見できません。「年の割に血圧が高い」、「薬を飲んでもなかなか血圧が下がらない」、「50歳以下で脳卒中、心疾患、腎疾患を発症した」などがあれば、当院高血圧センターにご相談下さい。



原発性アルドステロン症 診断の流れ

原発性アルドステロン症 診断の流れ

所属医師のご紹介

亀村 幸平 高血圧センター長
徳島大学 平成10年卒業
取得資格(専門医・認定医等)
  • 日本内科学会認定内科医・指導医
  • 日本循環器学会循環器専門医
  • 日本心血管インターベンション学会認定医
  • 日本高血圧学会専門医・指導医
  • 医学博士
所属学会
  • 日本内科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本心血管インターベンション治療学会
  • 日本高血圧学会
  • 日本心臓病学会

循環器内科・他科との連携

循環器内科

難治性高血圧、原発性アルドステロン症やその他の内分泌性高血圧、腎血管性高血圧、睡眠時無呼吸症候群、心血管疾患による高血圧を取り扱います。


糖尿病・代謝内科

内分泌性高血圧疾患を取り扱います。


呼吸器内科

睡眠時無呼吸症候群を取り扱います。


泌尿器科

副腎腫瘍が高血圧の原因である、アルドステロン産生腺腫、クッシング症候群、褐色細胞腫に対する手術を行います。


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